豊島(てしま)美術館を訪問!ベネッセアートサイト直島の魅力

ベネッセアートサイト直島へは一度訪れてみたいと思っていましたが、なかなか機会を得ず。今回、ゴールデンウィークの休暇を利用してようやく訪問することがかないました。
ベネッセアートサイト直島というのは、ベネッセコーポレーション(こどもチャレンジ、しまじろうで有名なあの企業)が展開しているアート活動のひとつで、基本方針として以下を掲げています。

各島の自然や、地域固有の文化の中に、現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所を生み出していくこと

ベネッセアートサイト直島

この活動の拠点として有名なのは名前の通り直島ですが、実際はお隣の豊島(てしま)と犬島にもアート活動は展開されています。直島は真剣に見て回ろうと思うと1日では足りないという話を聞いていましたし、混雑を避けるためもあって、今回は豊島へ行ってきました。

豊島は小豆島と直島に挟まれる位置にある、瀬戸内海に浮かぶ島です。
島の中央には標高340mの山を据え、稲作を中心としてレモンやオリーブなどの農業を産業の主に漁業・酪農も盛んに行われてた豊かな島でしたが、大規模な産業廃棄物不法投棄問題(事件)という暗い歴史を抱えています。

豊島への行き方

岡山から行く場合

岡山駅から電車で約1時間の場所にある宇野港からフェリーまたは旅客船で渡ります。乗船時間はフェリーで約30分。
宇野港までのアクセスさえ問題なければ、高松からアクセスするよりも船の運航数が多くて便利です。

高松から行く場合

高松駅から徒歩で約5分の高松港からフェリーで渡ります。乗船時間はこちらも約30分。ただし、フェリーは土日にしか運航していないので注意です。

豊島美術館

豊島では複数のアート作品が公開されていますが、最も大きな規模を誇るのはその名も『豊島美術館』。

ベネッセアートサイト直島手島美術館

出典:Design Milk

内藤礼の『母型』という唯一のアートを展示(?)する美術館で、建物(?)は西沢立衛設計。ふたつもハテナを付けた理由は、きっと訪れてみるとわかっていただけるはず!

『母型』は展示されているアートなのか?豊島美術館はそもそも『建物』なのか???
ひどく静かなのに脈打つ鼓動を感じるアート。無音なのに雄弁。地球、自然の中に生きている自分という立ち位置を再発見できる空間。うまく言葉にできない。でも、これだけは言えるのが、豊島美術館での時間は、それほど豊かとはいえない私の人生の中で、ですが、トップ3に入る優雅で魅力的な体験だった、ということです。

ベネッセアートサイト直島手島美術館

のんびりとした島時間の流れる風景に、突如として現れる、宇宙から飛来した侵略生物のような美術館はある意味醜悪なのですが、この内部で時間を過ごした後は、何かの種のように見えて、親しみがわいてきます。

上の写真の右側、孔の空いたのっぺりとした構造物が作品展示(?)空間。左手のイグルーのようなものはカフェ&ショップです。

ベネッセアートサイト直島手島美術館

展示空間での写真撮影は一切許可されていませんが、そのミニチュア版ともいえるカフェ&ショップの方では撮影OKだったので、少しでも雰囲気が伝わればいいなと思ってシャッターを切ってきました。

ベネッセアートサイト直島手島美術館

カフェ&ショップの照明はFlos社のGlo-ball、Jasper Morisonがデザインしています。
ありきたりなデザインだなー、と今までは思っていたのですが、建築の一部に溶けこんでいる姿を見たら一気にファンになりました。
目の前で灯っていても全く不快でない明るさなのに、しっかりと存在感があるので、リラックス空間にぴったりだと思います。我が家の主寝室の照明もコレにしようかな。

ベネッセアートサイト直島手島美術館

豊島美術館は今まで訪れたどの美術館とも違う、唯一無二の存在と言っても過言ではない素晴らしいアートでした。
ご興味を持たれたらぜひ訪れることをおすすめします!行ってみないとわからない、不思議で優美でマーヴェラスな体験がそこに待っています。

おまけ

うどん電波
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