緊急事態宣言解除に伴い、娘の通う小学校も6月1日から再開され、娘はようやく名実ともに小学1年生になりました。
保育園は卒園したものの、小学生でもない、かといって園児でもない空白の2か月間。子供がぐっと成長する時期に、通常の社会生活が送れなかったのは残念でしたが、何はともあれ、母娘二人の自粛生活を健康のままなんとか乗り切れてよかったです。
さて今回は休校期間中に暇を持て余した娘のためにあれこれ本を購入したなかで、娘ウケの良かったもの、親の立場から良いなと思ったものをご紹介したいと思います。
おやくそくえほん
いわゆる躾の本。「あいさつをしよう」とか「脱いだ靴は揃えよう」とか、書いてあるのはしごく当然のことですが、子供にわかりやすい簡潔な文章で、「なぜなのか」が説明されているのが良かったです。
このテの躾(お行儀)は私が口うるさくわーわー毎日騒いでいたら、娘が完全に聞き流すようになってしまったので、「本にも書いてある」(≒母親以外もそれを守るべきだと思っている)と知ることは娘にとって良かった様子。
ただ、内容的に小学校入学時点で読み始めるのは遅すぎるような気もします。年少あたりから読み聞かせ、年中で自分で読み、年長で習慣として身につける、くらいがちょうどいいような。
魔法の庭ものがたりシリーズ
主人公(ジャレット)の女の子が素直でまっすぐでかわいいし、ネコが6匹も出てくるし、ハーブの名前も覚えられるし、不適切性描写もないし(当たり前)、小学生低学年女児が読むには最適でした。
ただ、小1では習わない漢字も含めて振り仮名を振っていない漢字があるのでまだ娘には難しい部分もあり、1巻目の読み出しは苦労していたようです。でも「教科書じゃないんだから読めない漢字は飛ばして文脈から探れ!」のアドバイスが効いたのか、徐々に調子をつかんで1時間後にはスラスラ読めるようになり、あっという間にジャレットと猫たちのファンになりました。
10歳までに読みたい世界名作シリーズ
この10歳までに読みたい名作シリーズは、話の大筋は変えずに全体の長さを短くして読みやすくした上で、さらにはアニメ調のカラーイラストで子供の心をわしづかみにする、という読書への敷居を低くする工夫が凝らされた本で、シリーズ全体でミリオンセラー [1] ねとらぼ:子どもにとっての「読みやすさ」とは? 累計170万部の『10歳までに読みたい名作』シリーズ編集部に聞いてみた とのこと。
これら工夫のおかげでまんまと我が家の6歳児がハマり、あっという間にこのシリーズの本が我が家にそろうことになりました。だいたい、1冊1時間程度で読んでしまうのでコスパは良くないですが、絵本を卒業したあと、『おしりたんてい』か『かいけつゾロリ』ばかりが本棚に増えていくのを憂いていたので、娘がハマってくれて嬉しいです。
このテの本に対しては賛否両論あるかと思いますが(「こんな本は漫画で読書しているとは言えない」「正しい物語を知らないまま、子どもが本を読んだ気になりそうで嫌だ」)、ショートバージョンとはいえちゃんと物語として成立するよう編著されていますし、挿絵ばかりで内容がおろそかになっているということもないので、個人的にはどんどん読めばよろしいと思います。面白いと思ったら、そのうち勝手に完訳版を読むようになるだろうし。
ちなみに娘の中での一番のヒットは『王子と乞食』です。
決定版 まんが日本昔ばなし101
昔なつかしのアニメ『まんが日本昔ばなし』を読み物にした本です。
現代ではNGな描写もありますが(例えば団子が食べたいと嫁に怒鳴り散らす夫など)、短編集なので子供がぱらぱらとめくって興味をもったところから読み始められ、一話が短くまとまっているので飽きずに読めるのが良く、娘が気に入って読んでいます。寝る前の読み聞かせにも良いです。
本が大きく漬物石のように重たいのが唯一の難点。
かみさまのおはなし
娘が年中のときに『はじめてよむこどものせいしょ』という本を買い与えたのですが、それを知った娘の父親が「本棚にキリスト教の神様の本だけあるのはおかしい。日本の神様の本も読もう!」と言って買ってきた本。
天岩戸の話や、いなばのしろうさぎ、スサノオノミコトの話など、日本神話の基本の話が載っています。話の内容的には難しくないのですが、言葉遣いが独特ですし、神様の名前が長くて読むのに苦戦するので、我が家ではいまのところもっぱら読み聞かせ専用です。読み聞かせる際のデメリットは、親も子も続きが気になって全然寝られないところでしょうか。
ちなみに仏の話は手塚治虫のブッダで補完する予定。あとはギリシャ神話で神話系教養は大体OKかな?
国語辞典
本のジャンルにはいるか?若干疑問ですが、最近のヒットがこちら、新レインボー小学国語辞典。
小学生用といってもいわゆる新一年生用の簡易な辞典ではなく、一般的な日本語はほぼ網羅されている立派な辞書です。反対語、類義語マークの色分けや、索引が読みやすく工夫されているので使いやすく、また小学校で習う漢字の書き順、アルファベットの略字集もあり、なかなか読みごたえがあります。
Amazonのレビューを見ていると、学校の授業で使うのか小学校3年生で買う方が圧倒的に多いようですが、小1の頃から辞書を引く習慣をつけ、長く愛用するべき良い辞典だと思います。
References
↑1 | ねとらぼ:子どもにとっての「読みやすさ」とは? 累計170万部の『10歳までに読みたい名作』シリーズ編集部に聞いてみた |
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