アメリカ旅行中に急病!海外旅行保険を使ってERに行く

ポートランドへ旅行へ行った際、帰国日前日になって突然体調が悪化。市販薬で凌ごうと思ったのですが、こらえ切れずにERにお世話になったという話です。

画像はイメージです。さすがに写真を撮る余裕はなかった

帰国日前日、膀胱炎になる

楽しくポートランドを満喫してさあ明日帰国だ!という日。朝からなんだか体調が悪いなと思っていたら膀胱炎になってしまいました。この時点ではまだ膀胱炎「気味」程度の症状だったので、水をたくさん飲んでトイレに通えば大丈夫、と高をくくっていたのですが、あれよあれよと悪化して、そのうち尿に血液が混じるようになってしまいました。

この頃には排尿時以外にも下腹部に刺すような痛みがあり、ポートランドを楽しむなんて言っている場合ではありません。薬局へ行き、市販の膀胱炎薬↓を買って日本まで凌ごうと思いましたが、飲んでもあまり効いた気がしません。Maximum Strength [1] 最強の意 なのに!

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夕方過ぎまで我慢しましたが、次の日にはトータル10時間以上のフライトを控えていることもあり、観念して病院に行くことにしました。

クレジットカード付帯の海外旅行保険を使う

日本出国前に任意の海外旅行保険には加入してきませんでしたが、クレジットカード付帯の旅行保険の規約を確認したところ疾病もカバーしてくれる内容だったのでコンタクトセンターに電話。

事情を伝え、病院にかかりたいが保険対象となるか?を確認します。この際に聞かれたのは以下の内容です。

  • 現在地
  • アメリカでの連絡先電話番号
  • 症状
  • 出国日/帰国日

無事に保険適用である旨確認ができ、同時に近くの病院を紹介してもらいます。私の場合、電話を掛けた時点で17時を回ってしまっていたため、近所のUrgent Careが閉まってしまっており、ERに行くしかないことを告げられました。

ER (Emergency Room) とは? Urgent Careとは?

アメリカの病院は一見さんお断り?

日本では風邪をひいたら内科に、目が痛ければ眼科に、症状によって行く病院を自分で選んで診察してもらうスタイルですが、アメリカで具合が悪くなった場合はまずかりつけ医(Primary Care physician)に見てもらう必要があります。

でも私たち旅行者はかかりつけ医がいませんから、街のクリニックで診療は受けられず、Urgent Careか、ER(Emergency Room)のどちらかに行くしかありません。

Urgent Careとは?

Urgent Careはかかりつけ医のいない人、休診日などでかかりつけ医の診療が受けられない人が行く病院です。命に関わるような症状でない場合、ERではなくUrgent Careを使うのが通常のプロセスです。
でも私の場合は前述の通りUrgent Careの診療時間を過ぎてしまっていたので、選択肢はER一択となりました。

ERとは?

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ERとは、このアメリカドラマでご存知の方も多いと思います。日本語では救急医療室、救急救命室、緊急救命室などと訳される場所です。

緊急性の高い診療を行う場所ですが、毎日24時間、健康保険加入の有無にかかわらず患者の受付をしていることから、私のようにUrgent Care診療時間外に診察を希望する人や、健康保険に入れない人などが利用することもあります。

ERで診察は待ち時間との闘い

指定された病院のERへ行き、診察を受けたい旨を告げます。
この時身分証明書の提示を求められるのでパスポートを必ず持参しましょう。受付でカルテが作成され、腕に患者識別のバーコードが印刷されたテープを巻かれてから待合室に入ります。

待合室で待つこと40分。
ナースに呼ばれ個室に行くと、現在の症状や体重などの問診、バイタル(脈拍、酸素中血液量、血圧)チェック、それから膀胱炎を主訴しているので尿検査が行われました。この時にアメリカに特徴的だなと思ったことが2つ。

死にたい気持ちがあるか?と聞かれる

英語の聞き間違いかと思ってびっくりして聞き返したら「聞かなきゃいけない決まりなのよ」とのこと。

痛みの強さを0から10の間の数値で答えて、と言われる

日本では特別な(例えばガン治療など)シーン以外ではあまり使われないような気がするこの表現で痛みを聞かれました。
「10ってどれくらい?」と聞いたら「体の一部がなくなるくらい」と言われたので、じっとしていられない程度の痛みだった私は「えーっと、6か7かな」と答えたら2時間以上待合室に放置されました。しまった、8って言うんだった!

帰国後、知り合いのアメリカ人ナースに聞いたら「日本人はたいてい5とか6って言うけど、アメリカ人は8からスタートが基本だから」と笑われました。
また、2時間の待ち時間を乗り越えて案内された個室に下の画像が貼ってありました。この表情で数字を言うなら、あの時の私は確かに8以上だったわ…。

Wong-Baker FACES pain scale
Wong-Baker FACES Foundation
IASP

診察は一瞬、治療費は18万円

長い長い待ち時間と、住所やソーシャルセキュリティーナンバーなどを聞かれるダラダラした手続き [2] 「SSNナイ」と言ったら気の毒なくらい相手を驚かせてしまったので、「旅行者だからSSNを持っていない」と言ったほうがいいようです 乗り越えて、ようやくドクターの診察。

尿検査の結果膀胱炎であることは明らかだったので、腰のあたりを押されて腎臓が痛くないか?の確認だけで終了です。

抗生物質の処方箋が出されましたが、もう20時を回っていたので「この時間でも薬を受け取れる薬局はどこか?」を聞いたところ、親切にも調べてくれて「このあたりにはないから、2日分だけ院内処方してあげる、残りは明日受け取ってね!」と言ってもらえました。ありがたい。

有難くなかったのは治療費です。このERの治療費はなんと$1649.10(約18万円)でした。アメリカには診療費で破産する人がいるとは聞いていましたが、尿検査と処方だけでそんなに高いとは!
とはいえ、海外旅行保険の限度額内だったので、今回はフルカバーされて自己負担額はゼロ。しかも病院から直接保険会社に請求をするとのことだったので立替金も発生せず気楽でした。

しかし膀胱炎で18万円なら、うかうかアメリカ旅行中に脳卒中や盲腸になるわけにはいきません。病気ではなく、タクシーに乗っているときに暴走車に突っ込まれたら?街中でひったくりにあって転倒したら?
体調管理は自分の責任とは思いますが、不慮の事故はいつでも・誰にでも起こりえるもの。次からアメリカへ行くときはクレジットカード付帯の海外旅行保険ではなく、有償の保険に入ろうと心に固く誓いました。

後日談;成田空港の診療所に行く

次の日の帰国便出発前に処方薬を受け取れる薬局を探しましたが、ポートランド市内では見つけられませんでした。早くて朝8:30からの開業なので、10:00発の国際線に乗るためには間に合いません。

アメリカの大きな町には24時間処方箋受付OKの薬局が必ず(時には複数)あると思っていたので軽くカルチャーショックです。ポートランドではライフ・ワーク・バランスの考えが徹底されているということなのでしょうか。仕方がないので帰国してすぐに成田空港の診療所へ行って薬を貰うことにしました。

成田空港第二ターミナルにある診療所

成田空港には第一ターミナルと第二ターミナルそれぞれに診療所がありますが、17:00過ぎに診療を受け付けてくれるのは第二ターミナルにある日本医科大成田国際空港クリニックのみ。

診療所ではERでの経緯を説明して処方箋と診察結果票(7ページつづりの立派なものをくれた)を見せましたが、お医者さんが「英語よくわかんない」ということでもう一度尿検査。
無事(?)膀胱炎のお墨付きをいただき、お薬を処方していただきました。アメリカでの診察内容と同じで、こちらは3割負担で1,200円でした。無保険だった場合は4,000円ということですね。日本っていい国だな(医療費に関しては)。

保険金請求

帰国後、数日してから保険会社から医療費以外について保険金請求についての書類が届いたので、宿からERへの往復の交通費(ウーバー)と成田の診療所での診察費を請求。あっさり1週間後には振り込まれていました。

ちなみに、ウーバーは運賃以外にチップを支払っていたので運賃だけ請求したところ、後日電話がかかってきて「チップも含めた金額に修正して振り込みます」とのこと。そこまでカバーしてくれるんだ!ありがとうございます。

まとめ

クレジットカード付帯保険に頼らないこと、大事

今までさんざん旅行をしていて、旅行中に病院に行くほどの体調不良というのは経験したことがありませんでした。旅先で病気にならないくらい自分が健康で頑丈だと思い込んでいたのですが、単に今まではとんでもなくラッキーだったのだと思います。

一昔前は旅行保険は保険料が1万円オーバーだったり、手続きが面倒だったりとマイナスイメージしかありませんでしたが、今では数千円の加入料で空港のKIOSK(情報端末)でさくっと加入できるので、少なくともアメリカ旅行の際には必ず加入しようと心に固く誓いました。

通訳サービスが利用したい場合は早めに受診の決断を!

私が利用したクレジットカード付帯の旅行保険には『トラベルアシスト』として通訳の手配サービスがありましたが、コールセンターに確認したときには「時間外なのですぐに通訳を手配できない。自力で頑張れ(意訳)」と告げられました。

今回は公用語が英語のアメリカでの出来事だったので病院でのコミュニケーションには困りませんでしたが、英語圏以外の国だったら相当困ったことになっていたと思います。

一説によると、アメリカの大きな病院では医療通訳を無料で手配してもらえるらしいのですが、少なくとも「通訳手配できますよ」なんて親切に説明はしてもらえないし(アメリカらしい)、その場で通訳を手配してもらって待っている時間ももったいないので、少しでも言葉に不安がある場合は、早い段階で受診を決意したほうが良いと思いました。

以上、私のER体験記でした。どこかで、誰かのご参考になれば幸いです。

References

1 最強の意
2 「SSNナイ」と言ったら気の毒なくらい相手を驚かせてしまったので、「旅行者だからSSNを持っていない」と言ったほうがいいようです

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